Wakaf Bharu から乗ったローカル列車は内陸部の小さな町ダボン Dabong へ到着。列車はもう1駅先の Kemubu 駅が終点。Kemubu を出てすぐ渡る鉄橋が雨季の豪雨・増水で流されてしまっているためです。
かつては路線バスの発着など一切なかった Dabong ですが、今回の雨季の長期鉄路遮断を受けて鉄道の補助的な交通手段として Dabong - Kuala Krai 路線と Dabong - Jeli 路線の2ルートが走るようになりました。駅前に待っていたバスの行き先を確かめると Jeli 行きだとのこと。僕の目的地 Bukit Jering の方向だったので乗車。バスは川を渡り、遠くに滝を眺め、約20分で目的地の Bukit Jering 小学校に到着。
小学校の守衛さんに「Pauzi 教頭はいる?」と尋ねると電話してくれて、Pauzi さんと再会。ちょうど運動場では子どもたちがボール遊びしていたので見学して回り、いくつかのクラスにも入れてもらいました。図工の授業なのか、凧を作っているクラスもあります。
田舎の町ですが子沢山のマレー人ですから小学校の生徒数も結構なものです。ここ Bukit Jering 小学校は周辺の6つの集落の子どもたちが通ってくる学校だそう。昨年初めてお会いした Pauzi さんは生徒たちにとても優しい教頭先生で、村のホームステイプログラムのリーダーでもあります。
Pauzi さんは苗木を持って、数人の生徒と僕を連れて運動場の隅へと連れて行きます。みんなで3本の苗木を植えつけ、女の子が水をあげて植樹は終わり。「きみが再びこの学校にやってきた記念樹だ!3度目のとき、どれくらい成長してるだろうか」と微笑む Pauzi さん、僕もなんだか嬉しくなりました。