新駅舎から3分ほど進むと・・・、切り取られたように旧駅舎と跨線橋、ホーム、線路が残されています。線路にはまだ走行できるんじゃないかと思うくらいの状態の旧型のディーゼル機関車も保存されています。
Gemasはマレー鉄道西海岸線と東海岸線の分岐駅、町自体は歩いてぐるっと回れるほどの小さな町なのですが鉄道駅としては重要な役目を持ちます。個人的にも思い入れのある旧Gemas駅が新駅完成後も取り壊されずにこのような形で残ってくれたのは嬉しい限りです。
むかし、僕がマレーシアを訪れ始めた頃、このGemas駅を朝7時頃に出て、マレー半島内陸部を突っ切るTumpat行きのローカル列車がありました。3両くらいのおんぼろ客車で小さな駅をこまめに停車しながらクランタン州に着く頃には日も暮れるような12時間以上かかる長距離鈍行列車でした。この旧Gemas駅は、その列車に乗るために食堂やベンチで夜明かしをした思い出の駅なのです。当時は夜行列車や貨物列車も多くGemas駅は一晩中稼動していて、たくさんの鉄道職員がいろいろな仕事をしていたのを眺めながら朝を待ったのです。
旧駅舎を活用した食堂があったのでランチタイムに。乗り換え列車までは1時間半ほどあるので、食事と小さな町をぐるりと歩いてから新駅舎に戻ります。