2009年5月10日日曜日

Day11 夕暮れのタイピン、寝台列車へ


夕方5時過ぎ、タイピン Taiping はやっぱりカムンティン Kamunting のバスターミナルに到着した。ひさびさに訪れたカムンティンのバスターミナルだが、全然変わっていない。売店でジュースを買って飲み終わるとちょうどタイピン行きのローカルバスがやってきたので乗車。タイピンまでは RM 1.20 で15分、KTM の駅近くで下車。まずは今夜の列車のチケットを買わなくては。
 
Kamunting⇒Taiping ローカルバス
 

バスを降りて100メートルくらい歩くとタイピンの駅。ここもまったく変わっていない。ここでクアラルンプール行き夜行列車のチケットを買いたかったのだが、駅窓口は閉まっていて、駅長に尋ねると夜10時から開くという。なんというやる気のなさ。窓口の開く夜10時までに寝台が売り切れちゃったら、どうするんだよ、と思いつつもこれはしょうがないこと。駅長に荷物を預けてタイピンの街の方へ向かう。
 

タイピンは動物園やレイクガーデンに行ってみたいし、近くの村のマングローブも見てみたいので、いつかは宿泊して滞在したいところなのだが、今回も時間がない。街がどんな具合なのかざっと眺めるだけでもう暗くなってきてしまうし、頭も痛くなってきて行動意欲がなくなってくる。"タイピン観光大使"には申し訳ないけれど、タクシーで駅まで戻り、駅前の食堂で過ごすことに。クィッティオ・ゴレンを作ってもらい夕食にする。
 

タイピン駅前の食堂は夕方からじわりじわりと営業を始めて、深夜まで(微妙に)にぎわっている。マレー系食堂ばかりです。2軒目に入った店ではピンク色のジュースだけを頼む。ここの店のマレー人兄弟と結構仲良くなり話も弾む。お客さんがやってくるとキビキビ動くのだが、ちょっと時間ができるとみんなで僕のところにやってきてだべっては、ちょっかいを出していく。10時前、駅窓口に戻りチケットを購入。寝台は上段しかなかったが、眠って移動できるだけよしとする。クアラルプールまで RM 32 で VIP バスの運賃に比べても安いなぁ、と思う。(バスは30%サーチャージを取ってるということもあるけど。)11時過ぎ、列車はほぼ定刻にやってきた。上段寝台にのぼり、検札を終えるとすぐ眠りにつく。
 
EL7 Taiping(23:16)⇒Sentral Kuala Lumpur(05:20 +1)

Day11 豪華 VIP バスに乗ってみたい


テメルロー、2日目。朝食はバスターミナル近くのマレー系食堂でミーゴレン。大量に作りおきされているものをお皿によそっただけだが、味は美味しい。他にもいろいろなマレー食が置かれていて、店はにぎわっている。赤・黄色系の刺激的な食材ばっかりでエネルギッシュ! 
朝食の後はスーパーを2軒見て回る。荷物が一気に重くなるだろうなぁ、と思いつつカヤジャムの缶詰、ココナッツミルクなどを購入してしまう。
 

バスターミナルに戻り、チケットブースを見て回る。さて、今日はどこへ行こうか・・・?昨日のクアンタン同様行き先が決まっていない。とあるブースを見て、「SELESA」の文字とバス車内を写した写真に目がとまる。3列シートの重厚な座席と豪華な内装。この写真のバスはクアラルンプール行き?と聞くと、いや違う、11時発のバタワース行きだ、最近運行開始したばっかりの新しいバスだと。最終的にクアラルンプールへ出たいのだから、素直にクアラルンプール行きのバスにすればいいのに、僕はこのバタワース行きのバスをタイピンまで乗ることにしてしまう。運賃は、RM 46.80!
 

Temerluh(11:00)⇒Taiping Konsortium 長距離バス
 
11時前、バスはやってきた。バス車体自体は普通のバスだが、車内に一歩入るときらびやかな(安っぽい)高級感漂う空間が広がる。27人乗りのバスで座席のゆったり具合は文句のつけようがなく、まだ運行開始したばっかりだからだろう、リクライニングもスムースに作動、読書灯もつくし、エアコンの調整も可能。まぁ、導入後のメンテナンスがなってないから、すぐダメになっちゃうんだけどね、マレーシアのバスは。僕の席は後ろの方で、最後列はカーテンがかかっていて交代の運転手が寝ていた。
 

この長距離バス、クアンタンとバタワースを結ぶバスで、途中、テメルロー・イポー・タイピンに停車する。テメルローを出ると高速をクアラルンプール方面に向かい、ツインタワーや KL タワーを車窓に眺めるもののクアラルンプールには寄らずにそのまま南北高速に入り北へ。始発のクアンタンから乗ってきた人はほんの少しで大多数の客はテメルローから乗車しイポーで降りてしまった。中規模地方都市間の需要だけでよくやっていけるなぁ、と思う。また、豪華 VIP バスの導入はクアラルンプール発着ではないバスにも着々と進んでいるんですね。バスの座席は快適だったけど、高速道路の車窓は単一で飽きてしまいました。