歴史を紐解くと、1921年にタイ国鉄がスンガイコーロクまでの路線を開通させたとき、マレーシア側とも線路をつないだとあります。しかし、このランタウパンジャン線を使ってマレーシアとタイとのあいだを走る定期旅客列車はもうかれこれ20数年運転されていません。


僕が知っている限りだと、マレー鉄道西海岸線が大雨による冠水のため長期不通になったとき、イースタン&オリエンタルエクスプレスの客車が東海岸線を迂回して、このランタウパンジャン線を使いタイ国鉄へと入っていったことがあるくらいです。また、貨物列車がランタウパンジャン線を通ってるのを見たという情報もときどき聞きます。
写真を見るとわかるように、ランタウパンジャン駅はわりときれいに整備されていて、列車が運行しても問題なさそうに見えますし、線路も錆びてはいなくて、定期的に何らかの手入れがされているように見えます。


マレー鉄道東海岸線のパシルマス駅近くのロータリーには「タイとのあいだに列車を走らせよう!」的なPR看板も見ることができます。しかし、現実はなかなか難しいと思います。西海岸線のパダンブサール駅を介して行われる乗り入れも2国間を走る客車は2両と短く、KTMマレー鉄道、SRTタイ国鉄ともにあまり積極的とは思えませんから。それに、ここ4、5年続いているタイ深南部の治安悪化もこの国境をまたぐ列車の運行再開の妨げになっていますね。
列車の旅好きにとっては、せっかく線路がつながっているのだから、旅客列車を走らせてほしいな、と思います。