2010年6月10日木曜日

村の主産業、炭焼きの様子を見学


昨日、カイルルさんから説明を受けたとおり、このカンポン・デュー Kampung Dew という村はマングローブの木を利用して木炭を作っている村です。Pak Wahab さん宅の隣は大きな炭焼き小屋になっています。スプタン川から引き込まれた溝の両側に大きな小屋が建っていて、中には炭焼き窯(かま)がたくさん並んでいます。
 

スプタン川を船で運ばれてきたマングローブ木材は皮を剥ぎ、長さ大きさを均等に切断したあと、炭焼き窯の中にびっしりと隙間なく並べられ、火をつけたあと、入り口は塞いでしまいます。そして、1ヶ月程度蒸し焼きにして木炭を作るわけです。
 

炭焼き窯はレンガと泥で作られているドーム型のもので、ちょうど新しい炭焼き窯を作っているところにも出会いました。高さは5メートルくらいでしょうか。一つ一つレンガを積み上げて、円形ドームに仕上げていきます。この村だけで30くらいの炭焼き窯がありました。
 

木炭は黒炭で、日本の備長炭のような白炭とは違うそうです。強い火力が得られる(その反面、持ちは短い)木炭とのこと。ここマタンのマングローブから作られた炭が日本にも輸出されているそうで、キャンプとかバーベキューで知らないうちに使っているのかもしれませんね。
 

ここマタンでは、州の森林組合によってマングローブ林の伐採サイクルをきちんと管理しているそうで、30年間育てた後、伐採して木炭に加工、一方でまた新たな苗木を植林しています。30年の間、場所をずらしていき、毎年一定量を木炭にできるように管理されているのです。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿