早朝、騒がしさに眼が覚めます。隣の区画の寝台にいる敬虔なムスリムのご一行様が朝食の準備とお祈りをしていました。そう、イスラム教徒は断食期間中なので日の昇る前に朝食を済ませるのです。興味深そうに僕が眺めていたら、「一緒に食うか?」とお誘いを受けました。この木の実(名前忘れちゃった)は断食期間中によく食べるんだ、とか、これからヤラーまで乗って行き、親戚一同で過ごすんだ、とかいろいろなお話を聞かせてもらえました。自分もこれからマレーシアに行って、ムスリムの知り合いと断食明けのお祝いを一緒に過ごすんだ、とか話して楽しく食事をしました。しかし、列車は相当なのろのろ運転で遅れているのがはっきりとわかります。
ハジャイ到着の時点ですでに3時間20分程度遅延していました。時刻表どおりに進んでいればもうヤラーを過ぎるくらいの時間で、ムスリムご一行様が不安げに切符と時計を見つめていたので、「タイ国鉄おなじみの遅延ですよ、ヤラーに着くのは4時間くらい遅れるかもしれません」と伝える。ハジャイ駅停車中に甘いアイスミルクティーを購入。深南部を順調に走り続けて、ヤラーに到着したのは13時でしたから、今日の列車の遅延はかなり大きかった。
景色を眺めている分にはとても平穏な雰囲気ですが、いまだに独立派やテロリストによる火は燻っています。日本の外務省も渡航危険地域に指定したままですし。何の悪もない人たちが犠牲になっているのはほんとうに悲しいことです。ラマダン終了間際で危険度も増すと思っていたのですがなんとか無事に終着駅・スンガイコロクへ到着。ただし、大幅な遅延で15時過ぎに到着となりました。バンコク発が昨日の15時10分でしたから、丸一日2等エアコン寝台車で過ごしたことになります。
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