2009年1月7日水曜日

氷河急行ランチタイム


氷河急行に乗ったら、楽しんでおきたいのがランチサービスです。クラッシックな食堂車は消えつつあり、各座席まで運んでくれるケータリングが主体になっています。単品でいろいろ頼むこともできますが、氷河急行初心者なのでコースでお願いしちゃいました。
まずはスープ(夏場はサラダだそうです)。 揺れる車内でこぼれないように注ぐのはとっても難しいと思うのですが・・・、スタッフはなんなくサーブしていきます。
 

続いて、本日のメインディッシュ。仔牛肉の煮込みとミックスベジタブル、麦ご飯です。
お肉はやわらかくて美味しい!しばらくしてから、お替りはいかが~と回ってきたのでお願いしちゃいます。
近くの席の老夫婦はコースではなく単品で何か別の肉料理を頼んでいたようですが、どうしても時間がかかっちゃうようでちょっとイライラされてました。ここは無難にみんなと同じコースを頼んどいて正解だったかも。
 

そして、デザートのケーキ(甘いものが苦手な人はチーズの盛り合わせに変更可)。ベリーソースとクリームがマッチしていて美味しい。
チザルピーノの食堂車で懲りていましたが、氷河急行の食事はさすが世界的に有名な観光列車だけあって、味もサービスも満足いくものでした。ただ、スタッフは1等車2等車と回っているので、料理と料理のあいだにちょっと時間があいてしまうのが難点かな。

氷河急行 Glacier Express


MILANO CENTRALE 07:25 ⇒ BRIG 09:16
 
スイスアルプスを駆け抜ける氷河急行の旅。乗車駅・ブリークへはミラノからチザルピーノで行きました。列車が遅れて氷河急行に乗れなかったら嫌なので、余裕をもって1本早めの列車で行きます。ブリークの駅や駅前を散策しても時間があまるあまる。
 
BRIG 11:17 ⇒ CHUR 15:37
 
ツェルマットからやってくる氷河急行は時刻ぎりぎりでブリークに到着しました。ゆっくり写真など撮る暇もなく、とりあえず乗車。
 

車内に入ってみると、パノラマ車両だけあって明るいこと!走行中は雪の照り返しもあってほんとうに明るい車内でした。1等車は赤、2等車は青を基調にした座席です。また、イヤホンが用意されていて、車窓のポイント案内(日本語もあり)やバックグラウンドミュージックを聞くことができます。列車がカーブにさしかかるとみんなカメラを向けて氷河急行の姿を写真におさめようと必死。でも、これがなかなか難しい。窓に反射しちゃうんですよね・・・。
 
マッターホルン・ゴッタルド鉄道の美人車掌さん♪
途中駅のディセンティス・ミュンスターまではマッターホルン・ゴッタルド鉄道、残りの区間がレーティッシュ鉄道の路線です。
 
今回、ユーレイルセレクトパスを利用ですが、マッターホルン・ゴッタルド鉄道は適応外の私鉄なので、別途その区間だけ乗車券を購入する必要があります。ブリーク~ディセンティス・ミュンスター・1等で43.20ユーロ。ちょっと費用がかさみますが、車掌さんの笑顔で元はとれたかな(笑)
 

← [機関車][2等車][2等車][2等車][パノラマバーカー][1等車][1等車]
(今回乗車した氷河急行910列車の編成)
 
乗車後しばらくして、ケータリングのスタッフからお食事はどうしますか?と聞かれる。本日のコースを注文。(写真などランチについてはまた次の項で!)
 

長いトンネル(新フルカトンネル)を抜けるとアルプスの十字路・アンデルマット。ここから先、ラックレールを使った峠越えです。線路の中間にある歯車をかみ合わせることで急勾配をクリアしていく。最後尾の車両からは過ぎ去っていく線路を見ることができた。また、クネクネと上っていくのでさっき停車していた駅を遠くに見ることもできた。
 

峠越えのあと、一気に1000メートル弱下るとディセンティス・ミュンスター駅。ここで機関車の付け替えや乗務員交代のためしばらく停車。駅に行ってポストカードなどを購入。氷河急行後半はフォルダー・ライン川の渓谷美をずっと楽しめる。クール駅へ滑り込んだのは日差しが少し弱くなってきた午後4時前。雪景色の氷河急行の旅、堪能できました!

2009年1月5日月曜日

ヴェネチア観光


MILANO CENTRALE 08:05 ⇒ VENEZIA S.LUCIA 10:40
 
ヴェネチアへの1dayトリップ。ミラノからヴェネチアへはユーロスターで2時間半ほどの距離。行きはわりとこまめに停車していくユーロスター・シティに乗りました。12月中ごろにダイヤ改正があったため、手持ちのトーマスクック時刻表とは異なり、チケット購入の際、ちょっと戸惑いました。ミラノ駅でチョコクロワッサンとモカチーノを買って乗り込んだユーロスター・シティですが車両もちょっとくたびれていましたね。また二重窓の中間に水滴がたまっているせいで窓もきたなく、せっかくの車窓もたいへん見づらいものだったのが残念です。
 
終着駅、ヴェネチア・サンタ・ルチア駅の目の前はもう運河!駅前にタクシーもバスもありません。ここから先は石畳の路地を自分の足で歩くか運河を行く水上バス・ヴァポレットに乗るかしかないのです。お天気はあいにくの雨、また、潮の関係(アクアアルタ)でしょうか、足元も水・水・水っ!
駅前の船乗り場で12時間有効のチケットを購入します。そして、各駅停車の1番に乗船。リアルト橋を目指します。リアルト橋の桟橋も高潮で水があふれていました。リアルト橋からサンマルコ広場へは入り組んだ路地を歩いて行きたかったのですが、どこをどう行っても、足が水に浸ってしまうのであきらめることに。
 

昼食タイム。朝がパンだったので、昼はパスタとリゾットで。ヴェネチアのレストランは高いよ~、と言われていましたが、その通り、高かったなぁ!領収書を見ると、テーブルチャージとかサービスチャージがたっぷりかかっていましたから。
 

昼食のあと、再びリアルト橋の船乗り場へ戻り、ヴァポレットでサンマルコ広場を目指します。船は大運河を通り抜け、外海のサンマルコ運河へ。海からサンマルコ広場を見ることが出来ました。下船し、歩いて広場へ。やはり高潮のせいで水浸しですが簡易橋が続いているのでなんとか足を濡らさずに広場まで歩いて行けました。
さすがに観光地だけあって、日本人ツアー旅行客の姿も多く見ました。でも、この時期のヴェネチアは・・・、ちょっとハズレですよね。もっと暖かい時期に、もっとお天気のよい日に訪れたいものです。ショップも閉まっているところが多かったし、路上の市場もいまいちにぎやかさがない。運河にあるゴンドラも囲いがされていて乗れないし、陽気なゴンドリエもいません。
 
サンマルコ広場から足を濡らさずに行ける範囲で街歩きをしたあと、外海をぐるりと回ってサンタ・ルチア駅へ戻ることにしました。駅には予定よりも早めに到着したので、駅周辺のショップを見て回る。お土産にきれいなグラスを1セットだけ購入しました。
 

VENEZIA S.LUCIA 18:05 ⇒ MILANO CENTRALE 20:25
 
ヴェネチアからミラノへの帰路はユーロスター・イタリアに乗車です。他の列車に比べて停車駅も格段に少なく、車両も最新型のもののようで快適♪早めに乗車して発車を待っていたのですが、隣の車両は食堂車、さっそく偵察に出かけるとラザニアとかパニーニも積み込んでいます。話を聞くと、そんなに量は積んでないから、食べるなら早めにおいで、とのこと。発車後すぐに食堂車へ向かいます。
ラザニアもパニーニも冷凍品をレンジで温めるだけですが、食堂車の洒落たインテリアとスタッフの明るい対応で美味しくいただくことができました。

ミラノ観光


イタリア・ミラノ滞在中は低く垂れ込めた雲としとしと冷たい雨の日ばかりでした。
 
市内交通は地下鉄・トラム・バス・トロリーバスと豊富。とくにトラムは何度も利用しました。写真のような低床の新型車両と旧型車両と半々くらいで走っています。
75分間有効の1回券が1ユーロ。時間内なら何度乗り継いでもよいチケットです。もっと乗車する場合には3ユーロの1日券もあります。どちらも刻印をするのを忘れずに。
 

ミラノでは、ドゥオーモやガッレリアなどお決まりなコースを見て歩きました。
 

冷たい雨で気分も盛り上がらない中、昼食をとったカフェ。昼食自体よりもデザートのティラミスとエスプレッソが美味しかった♪

2008年12月30日火曜日

Cisalpino チザルピーノ


BASEL SBB 12:30 ⇒ MILANO CENTRALE 16:40
 
シティナイトラインでバーゼル駅に到着後、約2時間の待ち合わせで乗ったのがチザルピーノ・47列車です。バーゼルの繁華街は駅からちょっと距離があるのでトラムかバスに乗らなければ行けそうにありません。駅周辺は店もあまりなく、待ち時間はちょっと退屈でした。
駅構内に戻ってみると、わりと早くから列車は入線していました。あとで気づいたのですがチザルピーノの塗装が新しいものになっています。写真のようなシルバーグレーに青い線が入るものです。おそらく、まもなく登場の第二世代チザルピーノ、ETR610型に合わせた新塗装なんでしょう。9両編成の列車のうち、1等車のドアは黄色、2等車のドアは緑で色分けされています。
 

1等車の車内は1列+2列のゆったりとした3列シートで快適ですが、振り子式車両のせいでしょうか、見た感じは少し狭く感じてしまいます。2等車だとより強く感じるかも。自分たちの乗った3号車の荷物置き場は車内販売のワゴンと補充商品などに占拠されていて荷物を置けません。仕方ないので反対側の狭いスペースに置きました。座席指定を取ってある黄色い紙を見ると、八割方の席は埋まっているようです。窓のブラインドは電動式で動くもので、自分たちの座った席のものは壊れていて閉まりません。僕みたいに車窓を楽しみにする人だからいいけれど、手動では閉められないので、日差しが強くて嫌な人には不便そうです。
となりの4号車は食堂車です。イタリアンのコース料理を楽しめるとあったので、きちんと予約も入れて楽しみにしていましたが・・・
 

12時30分、列車はバーゼル駅を出発しました。食堂車の予約時刻は13時からです。ちょっと早いですが食堂車に行ってみると、もう席は埋まっています。予約の受付なんか無視して来た人から順に座らせていってしまっているのです。これがまず1つめのショック。サラリーマン風の2人が席を移って替わってくれたので、なんとか座ることは出来ました。30ユーロのコースを頼もうと思ったのですが、第一の皿・第二の皿・メイン、それぞれ3~4種類から選べるはずがどれも1つしかないと言われてしまいます。これが2つめのショック。仕方ないのでそれでかまわないからとお願いします。料理はレンジで温めてお皿に移し変えるくらいの調理にもかかわらず、なかなか出てこない。しかも途中で付け合せサラダの生野菜が切れたので・・・と言われて温野菜に変わってしまう。十分に材料を積んでいないようです。これもまたショック。コースなんて頼むんじゃなかったと後悔です。席を移ってくれたサラリーマン風の2人のように本日の皿だけ頼めばよかったと思いました。
そのサラリーマン風の2人ですが食べ終わってお会計をしたい素振りをしているのに、たった1人の食堂車スタッフは忙しくてなかなか来れません。そうこうしているうちにベルンに到着、2人は降りていってしまいました。まったくどうしようもない食堂車です。食堂車の席につく人もあまりの遅さに途中で帰る人続出。僕たちはずいぶん辛抱強く待っていたほうですが途中で帰りました。ボトルワインとフルーツの盛り合わせを出してもらっていないと文句を言うと、置いてあるのを持ってっていいよ、という始末。人員が少ないという根本的な問題が解決されない限りこれはダメでしょうね。4時間強の乗車時間のうち半分くらいを食堂車で過ごしましたが、とんだイタリアンです↓
後日、もう一度チザルピーノに乗車する予定ですが朝食は駅で買っておいて乗り込もうと決意しました。

City Night Line


KOBENHAVN H 18:53 ⇒ BASEL SBB 10:37 +1
 
今回の旅の中でも1,2を争うくらいのメインイベント、寝台列車・シティナイトラインへの乗車です。ドイツ国鉄が中心になって運営している夜行列車です。今回、乗車したのはコペンハーゲンからバーゼルまでのオーロラ号。夜7時前に出て、朝10時半過ぎの到着ですから、なかなかの長時間乗車になります。コペンハーゲン中央駅で出発ホームに降りてみるとバーゼル行きのオーロラ号はたった3両だけで、他のミュンヘン行き、アムステルダム行きと併結されてホームに停車しています。途中どこの駅だかわかりませんが切り離しを行い、また、別の場所(プラハ・ワルシャワ)から走ってきた編成と連結してバーゼルに向かうのです。需要の少ない夜行列車を効率よく走らせていて、なかなか手の込んだ運用だな、と思います。
 

さっそく車内に入ってみましょう。自分たちの乗った車両は2階建て構造の客車で上へ上る階段と下へ下る階段がそれぞれ5段ほどあり、ドアを開け個室になります。1等デラックス個室は2階部分に位置し、エコノミー個室2部屋分のスペースを割いてシャワールームやトイレ、テーブルと椅子が配されています。
列車としては思い切ってスペースを割いたものだと思いますが、入ってみるとやっぱり狭苦しさがありました。まず、写真がうまく撮れない!ベッドやシャワールームなど写真に撮りたかったのですが、スペースの都合でなかなかいいアングルに出来ない。シティナイトラインの紹介サイトの写真はホントうまく撮ったもんだな、と感心しちゃいます(笑)
 
個室内にはウェルカムドリンクのオレンジジュースとミネラルウォーターが置かれていました。そして、すぐ車両を担当する係りの方が来て、シャワーやエアコンなどの使い方、一通りの説明をしてくれます。そして、翌朝の朝食は何時にするか、飲み物は何にするかを伺っていきました。到着が遅い列車なので朝食は朝8時半でお願いしました。
 

バーゼルへ向かうオーロラ号は3両きりですが、他のミュンヘン行きには食堂車が連結されていました。自分たちの個室からは何両も行ったところで遠かったのですが、夕食をとりに出掛けます。食堂車は1両のうち2/3くらいが立ち飲みのバースペース、残りの1/3が座って食事できるスペースで6テーブルしかありません。また、料理は電子レンジで温めるものが中心ですが、きちんときれいなお皿に盛って提供してくれます。食堂車を担当する係員は1人しかいないようなので、早くに食堂車に行き、早くにオーダーを出しておいて正解でした。食堂車は雰囲気を出すためなのか、とても薄暗く料理の写真はなしですが、肉料理、ソーセージ、豆とベーコンのスープなど頼みました。
 
食堂車への行き来で途中の車両をこれでもかと見ましたが、空きが多い・・・。クシェットや座席車など、好まれないのかな。旅行で安く上げられる手段ですが、やはり夜行列車って難しいのかな、と考えさせられました。
食事も済ませたので、部屋に帰ってシャワーにします。シャワーは湯量も多く、日本の寝台列車のように時間制限もありませんから、ゆっくりと浴びることが出来ました。
 

夜中、わりとぐっすり眠ることが出来ました。ただ、朝早くに目覚めてしまい、それからずっと明けてくる車窓を眺めて過ごしました。デンマークのコペンハーゲンを出発し、ドイツを北から南へ駆け抜けてスイス国境のバーゼルまで、寝ているあいだにドイツをずっと走ってきたことになります。
 
朝食前にもう一度シャワーを浴びます。そして、昨日約束した時間に朝食がサーブされました。ハムとチーズ、ヨーグルト、パンは温められています。コーヒーのお替りも持ってきていただき、十分な朝食でした。

2008年12月26日金曜日

チボリ公園


到着したコペンハーゲン中央駅。わかりやすい駅構内ですが手荷物預け所はちょっとわかりにくかった・・・。
 
駅目の前のチボリ公園へ。春から夏、ハロウィン、クリスマスシーズンしか開園しない古風な遊園地。コペンハーゲンの人たちは年パスとか持ってるのかな。
 

園内はクリスマスグッツを売るお店がいっぱい。日本ではなかなかお目にかからないデザインのものも多く、興味をひきました。
 
また子供たちも大人もみんなノスタルジーあふれる園内の乗り物を楽しんでいます。
とても微笑ましい☆
 

チボリ公園の入り口と市庁舎の写真。
日本の明るい夜に馴れていると薄暗いな、と感じます。