バスステーションはにぎやか。プラットホームは各行き先別になっている。パダンブサール、ナラーティワート、ソンクラー、プーケットなどなど。バスステーションの外を囲むように乗り合いバンやバスの代理店が並ぶ。ペナン、クアラルンプール、シンガポールなどの行き先看板を掲げている。アロースターとかイポーとかマラッカとか中規模都市の名前も載っているが、毎日ちゃんと発着しているのだろうか?客がいるときだけ、経由して降ろしているんだろうな。
ヤクルトを飲みながら、ぷらぷら歩いているとみんなが声をかけてくる。「バンコク?」「No」、「クアラルンプール?」「No」、・・・、正直ハジャイからマレーシアへどう行くかあまり具体的に考えていなかったのだ。
こんな立て看板を見つけた。ベトンツアー。要するにちょっと不穏なタイ深南部を経由せずに、いったんマレーシアを経由してハジャイとベトンを結ぶと言うものだ。ブキッ・カユ・イタムでマレーシアに入り、プンカランフルでまたタイへ戻るのだろう。ベトンはタイ最南端にあり、マレーシアと国境を接している街です。うーん、なかなか面白そう。さっそく暇そうにしているおっちゃんに聞くと、外の代理店を案内され、そこで料金を払う。12時の発車で、運賃は350バーツ。
代理店が食堂も兼ねていたので、そこでブランチにする。チキンのラーメンにカルピコ・ソーダ。タイの麺料理の頼み方はいまだにいまいちわからない。結局、あの人の食べてるのとおんなじの!なんて頼んじゃう。カルピコはわりと好きでタイ滞在中によく飲むけど、どうしてカルピ『コ』なんだろう?去年来たときは、コーラやファンタなど(14バーツ)より安い13バーツだったのに、値上がりして同じ14バーツになってるし。
12時になり、代理店のおじさんの案内で白い乗り合いバンへ。運転手と助手2人、客は3人×3列の9人だ。僕は一番後ろの左端の席に座る。隣は2人組のそれ臭いおねーちゃん。というか、僕とその前に座っている中年夫婦以外はみんなおねーちゃん・・・。さすがハジャイとベトンを結ぶバンだけはある。荷物は後ろのスペースに置くのだが、乗客以外の荷物もけっこうな量あるようだ。乗り合いバンは客だけじゃなく、荷物の輸送も兼ねているんですね。
バンはすぐに出発し、まずはガソリンスタンドへ。満タンにしたあと、ハジャイをあとにサダオ方面へ向かうのかな、と思っていたらどうやら違うよう。バンはヤラー方面へ向かっています!ああ、なんてこった。僕はマレーシア経由でベトンへ行ってみたかったのだけど、尋ねたおっちゃんの方は、こいつベトンに行くんだな、位にしかとらえていなかったようです。まぁ、そうなってしまったのなら、そうなったで楽しむしかない。海岸線沿いをバンはかなりのスピードで行きます。海がきれい。もちろん誰も泳いじゃいない。結局、ヤラーまでは2時間かかりませんでした。ヤラーから先は内陸へと入っていきます。後半はかなりくねくねしていてアップダウンのある山道です。こんなとこで襲撃されたら、そりゃひとたまりもないわな・・・。途中、検問は何度かありましたが、それほど厳しいものではなかった。
Hat Yai(12:00)⇒Betong 乗り合いバン(所要時間約4時間) ベトン手前の小さな町で女の子2人を降ろした後、バンはベトンの街中へ。大きなポストを見た後、「どこへ行く?ボーダー?」と聞かれる。もう夕方4時過ぎでとりあえず今夜はこの街に滞在してみようと思う。隣のおねーちゃん2人に安いホテル知らない?と聞くといくつか挙げてくれて、結局500バーツで泊まれるというところに決める。ベトンの街はマレーシア人の歓楽の街で高級ホテル(スパ・プール付らしい!)から安いホテルまで数多くある。おねーちゃん達は予想通りカラオケ屋でバンを降りていった。
【宿泊】 Hotel Flora Inn 500バーツ ※ 2009年4月現在、ベトンを含むヤラー県には外務省より渡航情報「渡航の延期をおすすめします」が発出されています。
年末にベトンに行く用事が出来て、ハジャイからか、アロースターからか迷ってるところでしたが、ベトンの事、書いてる人が少ないので、参考になりました。
返信削除